高宕山でサルと握手! ~高宕山自然動物園~

ドライブ途中に見つけた高宕山自然動物園に行ってきました。動物と触れ合える施設というとマザー牧場が有名ですが、ここはどんな感じかしら?

場所は長狭街道と富津平野を南北に縦断する県道88号線沿いにあります。湖沿いに景色を眺めながらのんびりドライブしていたら看板を見つけたのがきっかけです。

県道から案内板に従って進んでいくと入口が見えてきました。高宕山自然動物園、天然記念物高宕山ニホンザルの文字が見えます。

ちなみに駐車場の脇には川が流れており、澄んだ水が美しい景色を作っていました。

よくよくみると丸いトンネルを通って流れているので「ここがインスタ映えすると有名になった濃溝の滝かな?」と思いましたが、濃溝の滝は君津市らしいので勘違いでした。

下まで降りられたら、ここでもいい写真が撮れそうです。

似たような光景なので同じような川廻しの痕跡なのかもしれません。川廻しは佐久間ダムでも見ましたね。

さて、入口から階段を上っていくと自然動物園の事務所が見えてきます。ここで入園料を払いますが、大人300円、小人100円、幼稚園以下は無料という良心的なお値段

ちなみにJAF会員だと特典が付いていて、サルにあげるエサ代が1袋(100円)無料となっています。

ちなみに事務所内に飾られている写真には歴代のボスなどもありましたが、皇太子殿下高宕山ニホンザル御見学 昭和32年6月20日というものもあり、なんと今上陛下が皇太子時代にお見えになっていたそうです。

さて事務所を出て中に入るとサル達がいるフェンスがあって、そこで餌やりを・・・・・あれ??

何故かフェンスの外にサルがいる!!??

係員のおじさん曰く、自然動物園のサルではなく高宕山から降りてきた群れのサルとのこと。お客さんが一番通る出入り口に陣取っているのが群れのボスなんだそうです。

たしかに毛並みもいいし、なんだか風格があります(笑)

フェンスの内側にも外側にもサルがいるというのは何とも不思議な光景ですが、山のサルと自然動物園のサルはフェンスを隔てて縄張りが確立していて、山のサルがフェンスの中に入るとエライことになるんだとか。

自然動物園はフェンスの中がかなり広く、しかもフェンスを1枚隔てるだけでサルを見ることが出来るというようになっています。

普通動物園のサル山なんかだとフェンスと深い堀に隔てられていると思いますが、ここではサルとの距離がものすごく近いです。

どれくらい近いかというと、これくらい。本当に目の前にサルが居ます。

高宕山でサルと握手!!

事務所で購入した餌を手渡しするという、こんな体験は都会の動物園ではできません。

餌をやるときはパーの手にして、手のひらをの上に餌を載せて渡します。

人がいるとこんな感じで「エサをちょうだい!」と寄ってくるので、見てて飽きることがありません。

フェンスの中ではサル同士の喧嘩があって激しい攻防が行われていました。こんなのも身近で見ると大迫力ですね。

群れの順位というのも明確なようで、強いサルがフェンスに来ると弱いサルは、さっと場所を明け渡します。サルの強弱は毛並みを見ると一発で分かります。

こうなると弱いサルの方に渡したくなるのが人情で、弱いサル、小さいサルにやろうとするのですが、ささっと強いサルがやってきて弱いサルが逃げていくという感じで、なかなかうまくいかなかったりします。

弱肉強食、自然のおきては厳しいですねえ。

そんなこんなで小一時間、高宕山自然動物園を楽しみました。思った以上に楽しかったというのが感想で、小さい子供たちが目を輝かせていたのが印象的でした。

南房総の観光地としてあまり名前が出ている記憶がないのですが、行ってみる価値はあると思います。