被災後の勝山海岸と松林

この記事は令和元年9月8日(日)から9日(月)未明にかけて襲来した台風15号(令和元年房総半島台風)時のブログ記事を移行したものです。当時の状況を風化させないため、手元の資料から作成しました。


大正6年の東京湾台風の記事で勝山(竜島)海岸の松林の話がでてきたので、台風15号,19号の被災後の様子をお伝えしようと思います。

台風19号から1週間後の勝山海岸です。塩害のせいなのか蘇鉄の葉は茶色くなってしまっています。

夜の海岸を散歩した時に、辺りが妙に暗くて何が違うんだろうと思ってましたが。よくみると海岸の街灯が吹き飛んでいました。

海岸の流木もまだまだたくさんあります。

かつては勝山の観光名所だった松林、被災前後の様子です。一見すると明らかにすっきりして空の比率が高いです。

林の中に入ると松の幹だけ残して、枝がすっかり落ちてしまっています。

大正6年の東京湾台風後も、おそらくこんな様子だったのでしょうね。根元から折れている木も何本もあるし、松の葉は茶色く枯れています。これは海岸の蘇鉄と同じく塩害だと思います。

台風後の塩害はいつものことですが、規模が桁違いなので、内陸のどこまで被害があるかも心配です。

東京湾台風後は当時の小藤田町長が松林の保護/再建に注力したのですが、その後の開発で景色も変わっているし、今回わざわざ復旧させるという考えが出て来るかは分かりません。

他に優先する所だらけなので町で何かをやることはできないと思いますし、このまま自然の力に任せて放置なのかなあ。。