菌ちゃん農法実践の記録①
吉田俊道という人の始めた「菌ちゃん農法」というものを知り、せっかく土地があるのだからやってみようと今年チャレンジしました。
吉田さんの「菌ちゃん農法」は糸状菌という菌を地中に増やすことで、それが野菜の根と結びついて無農薬で健康的な、美味しい野菜が出来るというものです。
「菌ちゃん農法」に必要な材料は倒木と枯れ枝、落ち葉など、鋸南町内であればいくらでも手に入る者だけになります。上の写真のように倒れて2-3年経ったような朽ち始めた倒木が最適でこれ1本あれば10年くらいはメンテナンスフリーで野菜を作り続けることが出来るそうです。
朽ちた木をよく見ると白っぽい糸のようなものが付いていますが、これが糸状菌になります。これを増やしていくことが「菌ちゃん農法」です。今回の材料は知り合いの解体屋さんに、山の現場で出た倒木類をトラック1台分持ってきてもらいましたが、結局使ったのは半分くらいでしたね。
「菌ちゃん農法」は畑に大きな畝を作るのですが、この畝作りは少々骨が折れます。最初に地面に2列の溝を掘っていきます。
溝が出来たら準備した倒木をその溝の中に入れていきます。もともと朽ち始めて糸状菌が沢山ついている状態ですので、これが野菜が育つ”燃料”となる訳です。
そしたら倒木の上から土を掛けて畝を作ります。畝の上には落ち葉や竹、枯れ枝などを乗せていきます。この落ち葉や竹にも糸状菌が付いており、野菜が成長する初めの時点では、これが”燃料”となります。
落ち葉の上にさらに土を掛けるて畝作りは完成。あとは奥の畝のようにビニールのマルチを掛けて3ヶ月ほど寝かせておきます。これによってマルチの中で糸状菌が発酵して増殖し、十分菌が増えたところで野菜作りを開始します。
畝作りはシャベルを使って結構大変ですが、一度作ってしまえば中の倒木が菌を増やし続けるので、以後のメンテナンスはほとんど不要になります。
オンライン講座もあるので興味のある方は下記のリンクをご覧ください。次回は実際に「菌ちゃん農法」で野菜を作ってみた結果について書いてみたいと思います。
農業法人 (株)菌ちゃんふぁーむ
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