安房国一宮、安房神社

安房国一宮、すなわち安房国内でもっとも権威ある神社である安房神社へ行ってきました。

一宮ってそもそも何だ、という疑問もあったのでWikipedia先生に教えてもらいましたが、平安時代頃から成立したもののようです。
てっきり明治になって国家神道の下に定められた制度なのかと思っていたら、そんなことはなく、1000年近く前から安房国内で尊重され続けてきたというのは凄いことです。
一宮:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%AE%AE#%E6%A6%82%E8%A6%81

南房総、安房の人々の信仰を集めてきた安房神社、てっきり館山平野内かと思っていたら太平洋側の平砂浦に近い場所にありました。これもまた意外な感じがします。

神社の由緒によれば創始は皇紀元年、神武天皇即位の年というから今年で2681年になります。歴史というより神話や伝説の世界といった感のある時代から現代まで続いてきたと言う、それだけで神社に対する尊敬の念が強くなりますね。

四国の阿波(徳島)に上陸した天富命が開拓を進め、そこから黒潮に乗って南房総に上陸したことから始まるとのこと。勝浦や白浜など紀伊半島南部や四国と共通する地名が南房総に多いという点を考えても、やはりこの地域の人々は海の民というべき性格を持っているのだなあと、改めて感じるとことです。

安房神社参道

さて、実際に訪れた安房神社ですが実は去年の秋のお話、そこから仕事が忙しくなって半年近く寝かせていたネタなのです(^_^;)

入口の鳥居から参道がスッと伸びていて、その横が駐車場。よく手の入った神社だなという印象はありましたが、そこまで立派という感覚はありませんでした。

安房神社社殿

それが中に入るとこの通り。広くて綺麗に整備され、神様が居そうな雰囲気が居るだけで感じられる空間が広がっていました。

ご神木

巨大な社殿は確かにここは一宮だと感じさせるもので、正直こんなに立派な神社が南房総地域にあるとは思っていませんでした。

七五三と時期だったこともあって多くの家族連れの参拝客があり、今も地域の人々の信仰を集めていることが感じされる神社でした。
2700年前から今日まで、変わらず人々の信仰を集め続けている、そう思ったときの感激というのは理解していただける方も多いのではないでしょうか。

戦没者慰霊碑

境内には大戦中に戦死した戦没者を祀る慰霊碑などもあり、こちらも神社と地域の人々との繋がりを密接に感じさせるものになっていました。
安房神社:http://www.awajinjya.org/