保田駅向かいにある大行寺
保田駅に対して線路と挟んで反対側にあるお寺が大行寺です。以前から気になっていたお寺ですが、保田駅からは線路を渡って細い道を進んでいくのでクルマでは行かれず、保田小周辺の散策した機会に行くことが出来ました。
そもそもどういうお寺なのか、というところですが、鋸南町史によると妙本寺第二代日伝上人の開基とのことで日蓮宗のようですね。創建は応永16年(1409)なので室町時代になります。存林寺、別願院が江戸時代創建ということを考えると、保田地区では古い部類のお寺だと思います。町史には記載がありませんが、波の伊八の作品があるという話も聞きましたので、機会があれば拝見したいと思います。
天文16年の妙本寺日我上人から大行寺日定上人宛の下知状が残されており、その関係性が伺えます。
また境内には小林一茶による「身の上の 鐘と志りつつ 夕涼み」の歌が案内板に記されています。一茶が保田に滞在したときに宿泊とのこと。日本寺にも一茶の句碑があるので、ここから鋸山に登山したのかもしれません。
また町史には東京美術学校長である正木直彦が明治末期から毎年夏に10年ほど訪れ、保田町の史跡美術品等の調査を行い、これによって武田石翁が世に広く紹介されたとありました。
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