【安房国三十四ヶ所観音霊場】32番 小網寺

続いて安房国屈指の古刹、32番札所の小網寺です。かつては30を超える末寺を持つ安房修験の有力寺院でした。県道から山里に入って行った奥にある、山奥の修行の場という雰囲気のお寺です。

立派な山門と観音堂もありますが、現在は住職もなく、地域の人々によって細々と守られているお寺になります。立派な境内と寂れた雰囲気が対照的で、寂しさも感じさせられます。

観音様は本堂に移されていますが、平安時代後期に作られた聖観音像があって非常に見ごたえがあります。普段は博物館に移されているそうですが、御開帳の時だけは、こうしてお寺に戻ってくるのだそうです。

小網寺には他に鎌倉時代の密教法具や重要文化財に指定された梵鐘もあり、歴史の深さを感じることができます。