もう一つの安房国一宮 洲崎神社

こちらは正善院を調べた時に出てきた洲崎神社です。初訪問でしたが海から真っすぐに伸びる参道が魅力的。

鳥居の奥には長大な階段が見えて山の中腹に続いています。

立派な山門が作られているのは流石という感じです。洲崎神社は安房国を開いた天富命の祖母神、天比理乃咩命を祀る神社で、安房神社と並び一宮とされています。役行者が祈祷を行った修験道の地でもあります。

そして山門の先には長~い階段。参拝者を気遣って杖の用意がありました。

登り終わった景色はこんな感じ。地理院地図で調べてみると標高は46mと出ました。一直線の階段でこれほど登るのは珍しいですね。

さっそくお参りと思いましたが、その前に富士山の遥拝所があったのでそちらに。社殿の脇を少し戻るような感じで行った先に鳥居があり、そのさきは展望台のように景色が広がります。夏場の訪問で富士山は見られませんでしたが、冬場であれば素敵な景色が見られたことでしょう。

こちらが洲崎神社の社殿になります。ここでお参りをさせてもらいました。神社の彫刻があるかなと思いましたが、意外にシンプル。伊八や後藤義光の彫刻は安房国北部が多いのでしょうか。

神社の前を通る国道を渡ると、ここにも鳥居がありました。参道は海から山に向かって一直線に伸びるのが本来の形のようです。ここから安房の開拓がはじまったという雰囲気が感じられます。

周囲は荒々しい岩場となっており、自然の力の大きさを感じさせます。修験道がこの地で盛んになったのも、なんとなく分かるような気がします。