天空エリア

天空の丁場1

山頂下の丁場2から尾根の反対側に出ると規模の大きな丁場が現れます。これは天空の丁場1と命名しました。



丁場は深く四角に掘り込まれており、ここだけ異空間といった面持ちです。放棄されて100年間、ほとんど人が立ち入らなかった場所だと思われます。


ここを天空の丁場と命名した理由は丁場の出口が急斜面となっており、どうやって石を運び出したのか想像つかないような地形になっているためです。


かろうじて先に行く踏み跡というか、獣道というか、転落したら間違いなくアウトという斜面を慎重に進んで次へ行くことが出来ます。
天空の丁場2

天空の丁場1の隣に位置するのが天空の丁場2です。丁場としては明らかに別区画ですが隣接しています。この天空エリアの丁場は密集しているのが特徴です。


この丁場は切通しが備えられており、ここから石材を搬出していったことが分かります。そして天空の丁場1と同様に外を見ると保田の海が目に入ります。木々が視界を遮ることもないほどの急斜面の上にある丁場です。
薜蘿丁場

天空の丁場2の搬出口を下っていくと再び丁場が出現します。壁面にツタが密生していることから薜蘿丁場と命名しました。
吹抜丁場

薜蘿丁場から搬出口を更に抜けると視界の奥に新たな丁場が出現します。金谷側にある吹抜洞窟のような柱に支えられた丁場であるため吹抜丁場と命名しました。


内部は水没丁場1~3に近い雰囲気を持っています。10m以上は下方向に向かって掘り込まれており、秘密基地のような雰囲気があります。

丁場の底まで降りることは可能になっていますが、大人1人がこの大きさであることからも丁場の規模が理解できるのではないでしょうか。
天空の丁場3


吹抜丁場の隣は垂直な壁面の丁場が2エリア続いています。ここの高さも中々のもので、天空の丁場3と命名しました。吹抜丁場と合わせて広大な石切りエリアを形成しています。
天空の小丁場

このエリアの丁場の少し高いところに小規模な丁場があり、ここは天空の小丁場と命名しました。

高いところにあるからか元名ダムを一望できる高さにまで来ています。この下にあるであろう石祠丁場や関口丁場からは見られなかった景色です。

この丁場の上に登ると天然の露頭が半分だけ切り落とされたようになっており、石切り場がどのように作られていったのかを確認することが出来ます。