山頂下エリア

山頂下の小丁場1

明治36年の地図に山頂に伸びる道が描かれており、その痕跡を辿って現れる最初の丁場です。小規模丁場ですが自動車道とは別のエリアに石切り場が存在していることは、活動期間の違いを感じます。


この丁場の横にはスラブを削り込んだような樋道が作られており、脇の階段は石垣となっていてしっかりと残っています。
山頂下の丁場1


山頂下の丁場1から車力道らしき跡が谷を横断する形で伸びており、それを辿っていくと斜面が盛大に崩壊して岩肌が剥き出しになっている絶壁の上に出ます。これは実は石祠丁場の展望台から見える斜面になります。


ここは中規模の丁場になっており、石祠丁場からも斜面に切れ込みのような形で丁場らしきものを見ていましたが、実際はこのような風景が広がっていました。
山頂下の小丁場2

ちなみに山頂下の丁場1の真下にある岩肌剥き出しの崩壊地の下には小規模な丁場が存在します。これは自動車道から小丁場2の裏に回り込むと、ちょうどこの崩壊地に出るのです。
崩壊地直下ということで倒木が積み重なっており、足場を確かめながらよじ登っていく険しい場所です。

山頂下の丁場2

山頂下の丁場1の上にももう一つ丁場があり、すぐ見える位置にあるので脇から登っていくと到達可能です。ここも中規模な丁場といえます。


この先もさらに上に登っていきますが、やはり車力道らしき跡が続いています。ある程度進んでいくと天然の滝のような地形が出現しますが、急角度の石の壁にステップが彫り込まれており、梯子の要領で楽々登っていくことが出来ます。ここを登ると山頂の登山道に合流します。