大仏裏エリア

2023年3月25日

大仏裏エリア

大仏横丁場

日本寺の大仏の横を覗いてみたら発見した丁場です。地層に沿って斜めに削られた石切り場で、こういう切り出し方はかなり古い時代のものだそうです。明治初年か、場合によっては江戸時代の石切り場だと思われます。

大仏丁場1

大仏裏の尾根を登ったところに小規模な丁場があります。石の壁にツタが絡みついて雰囲気のある石切り場です。

大仏丁場2

大仏丁場1の隣にも小規模な丁場があります。この丁場から車力道らしき跡が残っており、ここから石材の搬出をしていたと思われます。

車力道の跡

大仏丁場3

車力道の始点らしいのは大仏丁場2だけでなく、大仏丁場3の小規模丁場がありました。

大仏裏丁場

大仏のある尾根の反対斜面にある石切り場です。人為的に削った壁面であることは間違いありませんが、かなり古いもののようでノミ痕はほとんど消えかかっています。

崩壊丁場

大仏裏の丁場の下にも小規模な丁場があります。ここも人為的な切込みがありますが、天井が崩落しているらしくちょっと分かりにくいです。斜めの切込みですので大仏裏の丁場と同時期に稼働していたと思われます。

水没丁場3

水没丁場3

大仏のある尾根の反対斜面に車力道があり、それを辿っていくと丁場に到達します。

丁場の底には水が溜まっていますがこれは天井が崩壊したようです。ただそれ以外は綺麗に残っていて、天井付近は屈曲していて、水没丁場エリアの水没丁場1,2と同じ雰囲気があります。

壁面には逆コの字があり、石屋のマークなのか切りかけた痕なのか、ここは見ごたえがあります。

上の丁場1

水没丁場3の上にも石切り場があります。ここは水没丁場と雰囲気が違いますので、別の時代のものだと思われます。

上の丁場2

上の丁場の更に上にある石切り場で、ここは3回くらいクランク状になっている丁場です。この上は獅子岩になるので石切り場はここまでです。

上の丁場3

上の丁場2から谷筋を水平方向に進んでいきます。樋道の跡らしき苔むした石が点々と続いており、登っていけば獅子岩の脇にある樋道に出ると思われますが、実際に登れる状態なのかは未探索なので不明です。

上の丁場3

谷を横断して地球が丸く見える展望台から降りる尾根に小さな丁場を発見しました。上の丁場3を命名した小規模丁場で、この先には尾根を縦断して山頂下のエリアに行けますが、斜面が崩落して岩肌が剝き出しになっており危険な場所になります。山頂下のエリアへは尾根を迂回して進む方が安全です。