山頂エリア

岩舞台上の丁場

鋸山の地球が丸く見える展望台と地獄覗きの間には獅子岩と呼ばれる岩があります。日本寺縁起はこの峰を日輪山と称しており、特徴的な岩山です。

地球が丸く見える展望台から延びる小道を進むと石切り場が出現します。この石切り場の中に入って先を除いてみると、観光地として公開されている岩舞台の真上に出ました。ここの高度感もかなりあり、知っている人も少ない隠れたスポットです。


このエリアからは南斜面(元名側)に向かって車力道が一直線に伸びており、かつてはここから切り出した石を元名の方向へ降ろしていたことが分かります。

瑠璃光丁場3

そして岩舞台上の丁場の隣にも丁場があり、これは上から見下ろす格好になります。この下に降りる道がないかと探したのですが見つかりませんでした。
ただ、位置関係からすると日本寺の地獄覗きから千五百羅漢に降りる階段の途中に石切り場が3つほどあり、地獄覗きの瑠璃光展望台に因んで瑠璃光丁場と呼んでいます。境内の散策コースから一番奥まった場所にあるのが恐らくこの丁場だと考えています。
山頂の丁場
地球が丸く見える展望台から山頂へ向かう正規の登山道沿いにも石切り場があります。これは鋸山山頂へ行く人は皆さん気付いているものだと思いますが、ここも結構な規模の石切り場です。

この丁場からは元名方向へ樋道の跡が続いており、ここは元名側の石切り場にカウントしてよい位置にあります。この場所から大仏方向に伸びる道は明治時代の地図には描かれており、これを辿っていくことが今後の探索課題になります。


瑠璃光丁場1,2

日本寺境内の地獄覗きから千五百羅漢に降りる途中の階段沿い、立ち入り禁止のロープの貼られているその先に石切り場があります。そこから観察すると3か所が確認され、最も分かりやすいのがこちらの切通しになります。
奥に目を凝らせば石を削りだした壁面が確認でき、いつか中を見せてもらえないかと思っているところです。