ルールを守ることはメンタルを維持すること
ある日のトレード

ある日のトレードがすごくいいサンプルになるなと思ったので、コラムとして記事を書いてみました。
私の手法は調整波からのトレンドの初動を取っていくというもので、長期のEMAにサポートされてから推進波が発生するタイミングを狙っていくものです。
調整波認識のルールを歪めた
下落トレンド中の高値を更新する上昇が発生したことで調整波開始を認識し、赤いEMAにて波形を形成しました。そこまでは良かったのですが、次の波形が高値を更新しなかったのです。
エリオット波動の調整3波の形成を意識しているので、ルール上は調整波は終わっていないハズでした。しかし下落方向でEMAにサポートされていないのだから「ちょっと変則的な形でこのまま下落していくのだろう」と考えてエントリーをしてしまったのです。
ルール外のことをやると不安感が凄い
エントリー後に相場は上昇して想定していたc波(a波の高値を更新していない)の高値を超えてきたため、「ああやっぱりルールを歪めてしまったからダメなんだ」と考えて損切り線より手前でしたが途中で決済しました。
自分のトレードロジックには自信があるのですが、ロジック外のことをしてしまうと、このまま持ち続けていても大丈夫という確信が持てません。
エントリーしたときは、このまま相場は下落していくだろうと思っていたのですが、実際は反転上昇してしまい、損切りするまでのローソク足5本分(=5分足なので25分間)、ソワソワしながらチャートに張り付いていました。
相場に絶対はないので、このまま下落して利益確定するパターンというのも勿論あって、自分のトレードロジックでは見逃しになることも当然あります。しかし、メンタル面での負荷というものは明らかにルール外のことをやることで高くなります。
ロジック通りエントリーした時の安心感
損切りしたポイントでEMAにサポートされて毛抜き天井のローソク足パターンが出現したので再度仕切り直してエントリーしましたが、その時はそこから相場がじりじり水平方向に動いていたものの、トレンドラインもブレイクしているし、調整波は明確に形成されているし、EMAにもしっかり支えられていくということで、ポジションを持っていてもメンタルはとても安定していました。
ここまで安心できる根拠があるのに負けたとしたら、その時は仕方ないよねと諦めることができます。こういうメンタルの持ち方というものをできるのがルール通りにトレードするということなのだと思います。
ルール通りトレードすることの意味とは
ルール通りにトレードするということは、過去検証した結果の成績がそのまま期待できるということもあるのですが、自分自身の精神を安定させることに極めて重要な要素なのだと改めて実感した出来事でした。
実際相場の方も想定通りの方向に向かっていって、トータルではプラスになっているのですが、余計なことをしなければこのマイナスはそもそもいらなかった訳です。本当に勿体ないことしたなと思うと同時に、トレードロジックで想定している場面以外で動かないということを改めて心に刻みました。
こういうように、いよいよトレードできるという場面で早まったエントリーをしてしまうのは過去にも何度もやっている負けパターンで、振り返りにもまとめているのですが、もう一度それをやり直して自分の心の動きを修正していきたいと思います。