ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドとは一定の期間(MT4のデフォルトでは20)の移動平均線を中心とした正規分布の範囲をラインで可視化したものです。

標準正規分布がもつ確率密度関数のグラフ(引用元:Wikipedia)

Wikipediaからの引用ですが正規分布曲線のグラフです。1σの範囲内に収まる確率が68.2%、2σに収まる確率が95.4%、3σに収まる確率が99.6%となります。

これを利用して作られたのがボリンジャーバンドで、移動平均線の価格に対して相場が上下したとしても一定の範囲内(MT4標準では2σ)内で戻される確率が高いということが言えます。

ボリンジャーバンドの使い方

レンジ相場

レンジ相場は売り買いの圧力が拮抗している状態であることから、上下動しても結局押し戻されてしまい易いと言えます。

ここにボリンジャーバンドを適用すると、2σにタッチしても95.4%の確率で戻されるので、それを期待してエントリーという使い方ができます。2σのラインタッチでエントリーして、ミドルラインで決済するといったスキャルピングで細かく取っていくやり方が有効です。

トレンド相場

ミドルラインサポートの場合

トレンド相場においてはミドルラインがサポートとして機能して、ここから2σのラインまで行ったら戻されるという動きが出現することがあります。スキャルピングの手法であれば、ミドルラインタッチでエントリーして2σタッチで決済するという使い方が可能です。

2σサポートの場合

また、このようにミドルラインというより2σのラインがサポートとして機能する場合もあります。この場合は2σのラインにタッチして反対側の2σで決済するといった方法が有効です。

この辺りがトレンド相場におけるボリンジャーバンドの難しいところで、サポートとしてミドルラインか2σのどちらが機能するかは判断が難しいです。

調整波終了を判定する

スキャルピングのように細かく取っていく以外に、このようにトレンドに対する調整波が2σに支えられたことを確認して、トレンドフォローの始点として使用するやり方も有効です。私はこの方法を自分の手法に取り入れています。

トレンド相場での注意点

ボリバンウォーク

ボリンジャーバンドをトレンド相場に適用する際に注意するべきことは、勢い良くトレンドが発生しているときにはバンドウォークと呼ばれる現象が出現することです。

これは2σのラインに沿って相場が動いていくことで、2σの範囲内に収まる確率95.4%ではあるものの、ミドルラインまで戻ることなくギリギリのラインで動き続けます。

上のチャートで2σタッチの買いをおこなったら当然ですが負け続ける結果となります。トレンドが発生している時は、トレンドに逆行する方向のエントリーは行わないというルールを定めることが絶対に重要になります。