トレード手法を作る
目次
トレード手法を作る
私はFX商材を購入して使いましたが、自分の負けトレードを分析していく中で結局自分流のトレード手法を作って運用していく形に落ち着きました。
やはり自分の正確に向いている手法、向いていない手法というものもありますし、生活スタイルの違いによっても出来る出来ないがあります。そこで私の考えるトレード手法の作り方を解説していこうと思います。
トレードスタイルを決める
まずはスキャルピング、デイトレ、スイングの3つからトレードスタイルを決めていきましょう。
スキャルピング
日中仕事のある兼業トレーダーであれば短時間で完結するスキャルピングは取り組みやすいトレードスタイルといえます。
細かく短時間で何度もトレードする形になるので、1回の利益額が少ない代わりにトレード回数が多いという特徴があります。私が過去に購入した商材では、損切幅に対して利益額の少ない損大利小にして勝率を確保していくといったものもありました。そこまででないにしても、高い勝率を維持しないといけないため、トレードの難易度は高めであると言えます。
私自身は瞬間的にパッと見て判断するような瞬発力が無いタイプなので、スキャルピングは向いていないと考えているのでやっていません。
デイトレード
1日で完結するトレードスタイルで利益を伸ばしていくトレンドフォローの手法が使えます。
東京、ロンドン、ニューヨーク時間の開始で動くことの多いトレンドを捕まえてトレードすることが多くなると思いますので、その時間に相場と向き合っていける生活スタイルであることが必要です。
私はデイトレードに取り組んでおり、トレード回数は1日1回ですが、まったくトレードしない日もあるので、スキャルピングのように回数を稼ぐ必要はありません。その分少ないチャンスを確実に逃さないようにする必要があります。
スイングトレード
4時間足や日足を使って数日から数週間といった期間保有を継続します。
長期足を使用するという性質上、トレード回数は少ないですが、大きな利益が期待できます。一般的には勝率が低い代わりに1回の利益が大きいというスキャルピングとは反対の性質を持つと言われています。
ローソク足が生成されるタイミングで相場チェックしてエントリータイミングを逃さないようにする必要がありますが、自由時間は多いので兼業トレーダーが取り組みやすいということは言えます。
ただし、トレード回数が少ないということは経験値がたまりにくいということでもありますので、習熟には時間がかかるかもしれません。
どのような相場を狙うのか
トレードスタイルを決めた後は、トレンド相場を狙うかレンジ相場を狙うかを決めていきます。トレンドとレンジについては別に記事があるのでそちらをご参照ください。
相場環境認識
次に実際にエントリーする前に相場をチェックするポイントを決めていきます。
私はマルチタイムフレームで上位足から状況を見てラインを引いていき、長期のEMAによって相場の方向感を判断するようにしています。
それ以外にもローソク足の直近の勢いや重要な指標発表、トレード時間帯やトレンド傾向についても確認するようにしており、それも環境認識の1つです。
この相場環境認識については自分で何を重視するかをあらかじめ決めておくことが必要です。相場の判断材料というのは無数にあり、自分がこれを使うと決めることが大事になります。
エントリーのシグナル
エントリーのシグナルはインディケーターやローソク足の形状などを用います。インディケーターの数も無数と言っていいほどありますので、自分が気に入った、使いやすいと思ったもので良いです。
そして複数の根拠を組み合わせて確度を上げていくことがポイントになります。
私はEMAタッチ後にローソク足の形状が反転を示していることを根拠にEMAに相場がサポートされたという判断をしてエントリーしています。
これはデイトレードで利を伸ばしていくことを前提としているから成立するエントリーのシグナルで、例えばスキャルピングでボリバン2σタッチをシグナルにしている場合、同じようにローソク足の形状を組み合わせると利益確定までの値幅が殆どなくなって、損益比率が極端に悪いトレードになってしまいます。
スキャルピングであればラインと2σが合致したポイントにタッチしたらエントリー、というようなシグナルを使用したほうが有効でしょう。
このように自分のトレードスタイルに合わせてエントリーのシグナルを決めていってください。
損切り線の設定
損切り線の設定については資金管理の記事にて解説しています。
利益確定
利益確定についてはスキャルピングでは早めに、トレンドフォローの手法ではできるだけ伸ばすということになります。しかし損益比1:1以上は欲しいなというのが私の考えです。
私がFXを始めた頃に取り組んだ手法ではエントリーのシグナルを慎重に見定めるようにした結果、損益比3:1となってしまい、勝率6割で月トータルはマイナスとなってしまいました。1回の負けで3回分の勝ちを吹き飛ばしてしまうのはかなり痛く、それを避けるために利を伸ばすスタイルに徐々に変わって言った感じです。
利益確定は節目のライン手前に設定するというのでもいいですし、トレーリングストップで損切りをトレンドに合わせてスライドさせていく方法も有効です。EMAのクロスでも構いませんし、MACDのダイバージェンスで決済するなど様々ありますので、自分がやりやすい方法にしてください。
私はデイトレードの手法なので損益比1:2固定としています。トレーリングストップを採用していた時もあったのですが、決済するまで相場に張り付く必要があることと、最大まで膨らんだ含み益が結構削られた状態で決済されてしまうのが嫌で固定の利幅にしました。
ただし、トレンドの初動だけを捉えるようにトレードを改善していった結果、利益確定後もトレンドが伸び続けるという場面が増えてきており、またトレーリングストップに戻すかもしれません。
作り上げた手法を検証する
過去検証を行って利益が出ることを確認する
とりあえず手法が完成したら、それを用いて過去検証を行っていきます。
とにかくFXで重要なのはこの過去検証で、理論上は利益になると思ったものが、まるで使い物にならないようなこともあります。きちんと続けていけば利益が出るのだということを確認する、そしてその手法の特異な場面、苦手な場面をきちんと認識することです。
実際にトレードを行って振り返りを行う
過去検証を終わった後はデモ口座か小資金で実際にトレードを行っていきます。
過去検証ではローソク足が形成されるまでの上下動や時間間隔が再現できません。自分の口座の資金が増えたり減ったりを繰り返すのを見ていると、それに合わせて心が揺れ動いていきます。これは過去検証では身につかない感覚です。(一応、ForexTesterで時間の進む速度を1倍に設定は可能)
トレードするときはトレードノートを書いて、特に負けトレードになった場面を分析して改善点や反省点を見つけて、トレード手法の改善を図りブラッシュアップしていくようにしていきます。
あとはそれを過去検証やリアルトレードの方に反映して再び結果を確認しつつ、きちんと利益が出て自分のスタイルに合った手法へと磨き上げていってください。